淡々と言った方がよく伝わるという現象について考察
人に意見を伝えるとき、感情的に言うのではなく、
淡々と言った方がよく伝わるという現象があるのですが、
これは、淡々と伝えることにより、
ある種不要な情報が排除されるため、
そうなるのではないかと思いました。
例えば、
A「ここで靴を脱いで下さい!!!!!」(怒っている)
B「ここで靴を脱いで下さい。」(淡々と)
活字のため分かりにくいですが、
AとBの言い方をした場合、
Bに比べてAは、
『この人凄く怒っている。』
という情報が追加されます。
そうすると言われた側は、
『靴を脱ぐこと』『怒らせてしまったこと』『この人どうなんだろう』
など考えることが増えてしまいます。
考えることが増えれば増えるほど、
『意見』の占める割合は薄まります。
場合によっては、
『怒らせてしまったこと』ばかりに
意識が集中してしまうかも知れません。
このように、感情を入れて何かを伝えると、
『意見』と『感情』の両方が伝わってしまい、
『意見』だけを伝えるより効率が落ちてしまいます。
感情を入れて伝わるのは、
『意見』そのものではなく、
プラスアルファの『感情の強さ』です。
それゆえ、淡々と伝えた方が、
相手によく伝わることがあるのではと思いました。